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Introduction

自分が志している表現とクリエーターとして生み出す自分の表現が乖離しているんです。

そんな会話がなされてから数年が経過しようとしている。
イラストレーターとしてキャリアをスタートさせてから確かに活躍の場は増えてきた。
イラストも、アニメも、文芸も、音楽も、多くの文化・芸術に関わる立場にいながら、自分の目指す”表現”と乖離しているとすれば、クリエーターとして「創作に対して真摯な姿勢」だといえるのか。

その迷いや葛藤は私たちまで届いていない。

そして、改めて考えてみる "loundraw" とは?
《COMMON》には"普通"や"共通"などの意味がある。
私にとっての"普通"、あなたにとっての"普通"。自己と他者に"共通"するなにか。
《PROJECT COMMON》はloundrawが監督する短編アニメーション映画の制作をゴールとしながら、イラスト、デザイン、アニメーション、ストーリーなど。作品を構成する要素を様々なカタチで発表するプロジェクト。

現時点で決まっていることは発表方法のみ。ここからloundrawが何を生み出すか、生み出せるのか。自分自身として、クリエーターとして、自己の間で揺れ動くloundrawの未だ見ぬ”表現”を私たちは目にするのかもしれない。

そんな”真実の表現”に挑む創作者の姿を追った
このドキュメンタリーを是非お楽しみください。

たくさんの絵を描いてきました。自分の悩みや嫉妬、理想を描く。そんな始まりでした。奇しくも、それが人との繋がりを生み、広がり、今日の僕がいます。

Message
from
loundrawloundraw sign

幸せです。
とても恵まれていると思います。
でも、このままではダメになってしまうでしょう。

人の顔色を伺う自分がいました。
間違えないように。
裏切らないように。
僕はいつからか、誰かが思う”僕”であるための努力をし始めました。

変わらないといけない。
だから、挑戦をします。

短編アニメーション映画を作ります。
ストーリーと映像の中で、新しい世界を探します。

個展を開催します。
もう一度、自分の絵を見つめます。

COMMON、共通の。
そんな言葉がふさわしい気がして、プロジェクト名にしました。

どんな時でも変わらない、確固たる自分を見つけたい。
このプロジェクトは、僕と皆さんで本当の”loundraw”を探し出す挑戦です。
楽しみにしていてください。

何卒よろしくお願いします。

Illustrator loundraw

イラストレーターとして10代のうちに商業デビュー。2019年1月アニメーションスタジオ《FLAT STUDIO》を設立。透明感、空気感のある色彩と、被写界深度を用いた緻密な空間設計を魅力とし、様々な作品の装画を担当する。2017年7月、監督・脚本・演出・レイアウト・原画・動画・背景と制作のすべてを手がけ、声優・下野紘、雨宮天らが参加した卒業制作オリジナルアニメーション『夢が覚めるまで』がバイラルヒット、同年9月には自身初の個展『夜明けより前の君へ』を開催するほか、小説『イミテーションと極彩色のグレー』、漫画『あおぞらとくもりぞら』の執筆、音楽アート集団・CHRONICLEでの音楽活動など多岐にわたる。2020年6月、短編アニメーション映画をゴールとするメディア横断型企画《PROJECT COMMON》が始動した。